今この瞬間の輝きを

狩猟本能

 

アメリカンショートヘアー

うちのくそ坊主、”R”君はやんちゃ。

昼間、退屈そうにしている”R”君を見て「バッタを捕まえてこよう」と思い立つ。
庭先でちょこちょこ飛んでいるし。

バッタは2匹ほどジャンプしていたが、それよりも木に止まっているセミだ!
まずは1匹のアブラゼミにロックオン!
木の反対側から目測をつけて手を伸ばすが、ちょっとセミの位置が高すぎた・・・
違う木にいる2匹のアブラゼミにも逃げられる。
むうっ(-_-;) 俺もトシか?

さらに違う木を見るとクマゼミが!
位置的に捕まえにくそうだが、そ~っと近づく。
すると、ちょっと離れたところにもう一匹クマゼミがいる!
これは二匹同時にロックオン!!
二兎を追えば一兎は得られるはず・・・!?
そ~っと手を近づけ、見事2匹同時にゲット!!

しかしクマゼミの鳴き声はうるさい。
2匹同時にギャアギャア鳴くクマゼミを持って、窓際で見ていた”R”君に近づく。
鳴き声のうるささに、さすがに”R”君も後ずさり。

部屋の中に放してやると、瞬時にハンターとしての本能が!
飛んでるセミも最短距離で追いかける!
追い掛け回して、口に咥えて持ってくる。
軽く甘噛み程度で咥えているようだ。

カーテンに止まったらジャンプして遊んでる!?
セミにはかわいそうだが”R”君にはイイおもちゃ。
そのうち飽きるさ・・・ ほらね。

しばらく知らんぷりしていたが、また遊びだす。
しかし、クマゼミはしぶとい。
アブラゼミだとこうはいかんかも。

また、いちいち鳴き声で反応するもんで”R”君もしつこく遊んでる。
お~い、”R”君うるさいぞ! その辺にしといたれや!!
さて、死んでしまう前に解放してやるか。

”R”君に「退屈」が戻った午後のひと時であった。

 

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