今この瞬間の輝きを

’91 鈴鹿6時間耐久ロードレース

夏場はロードレースも夏休みとなる。
そこで、チームメイトのNAの奴と6耐に出ることに・・・

実はこの頃、空前のレースブームとやらで鈴鹿サーキットの練習なんてひと月に40~80分しかできなかったのだが、6耐に出れば1人3時間は走れるわけだ。
練習時間を確保するという意味でも大きい。
その前哨戦・・・

 

1991.6.24
’91 スーパーカップ・ロードレース選手権 第3戦  IA・NA-F3

鈴鹿西コース 1’39.094  予選9位(ウェットコンディション)

あれれ、決勝のリザルトが残ってないや (-_-;)
ゴメンナサイ、まったく記憶にないです・・・

 

1991.7.21
’91 鈴鹿6時間耐久ロードレース

本業を離れ、夏の一大イベントとして参加を決めた耐久レースだが、走ってるクラスが違うのでマシンは当然借り物だし、ロクすっぽ練習もしていない。
エントリー台数は百数十台・・・
だが、’89 NSR250RKは4耐でも乗ったマシンだし、まぁ、予選落ちは無いだろう。

鈴鹿サーキット 2’24.557  予選9位

'91 6耐
去年の4耐と同じようなタイムだな・・・

決勝・・・ 耐久レース特有のル・マン式スタート!
'91 6耐 '91 6耐'91 6耐

 

 

 

 

 

 

'91 6耐 '91 6耐'91 6耐

 

 

 

 

 

 

僕は必ず2秒ほど前から走り出す・・・ こんなところでフライングを取られることはない。
なんせ結果が出るのは6時間後。
ここでの1~2秒をとやかく言うことはないだろう・・・ ズルい!?

1周目の混乱の中は楽しくてたまらん!
もちろん、1周目は混雑していて自由にラインは取れないし、接触というリスクもある。
タイヤだって温まってないわけだし・・・

1~2周は様子を見るというライダーも多いし、それはそれで正解だろう。
数周もすればバトルはほぼ1対1、でも1周目だと複数の相手の動きに反応しながら走らなければならない。
それが面白い。

6位で最終コーナーを立ち上がりホームストレートへ。
と、時速200km/hをゆうに超えたストレートでエンジンが焼き付き!
「おいおい~、後ろから60台弱のマシンが200km/hオーバーで密集してやってくるんやで~、まだ1周目やし・・・ 頼むから、誰もぶつからんといてくれ~」
この時はホント~に怖かった。
200km/h前後のスピードでは、コース脇に出ることも出来んし・・・

とりあえず、事なきを得てマシンをストップさせた所へチームメイトが走ってくる。
幸い!? ピットロードの出口に近い所だったので、ピットロードを押して逆走!
(レギュレーションではピットロードの逆走はダメ! ちなみに、マシンを進行方向に向けバックで逆走はOK!!)

ピットにマシンを戻し、さてどうする?
(ちなみに原因は、ガソリンを満タンにし過ぎたため、直射日光の中、タンク内のエアが膨張しガソリンをリザーバタンクに押しやる → リザーバタンク内が一杯になり過ぎて、エア抜きができなくなった。自然落下式のガソリン供給では、真空状態の為、ガソリンがキャブレターまで落ちていかなかった・・・)

僕としては、これで終わりでもよかったんだが、相方が「直す」 と。
どれぐらいの時間が掛かったかは覚えていないが、焼きついたエンジンを修復しレース復帰。
まあ、夏のお祭りなんだし、楽しめればいいか・・・
'91 6耐'91 6耐

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しんでいたレース後半、ウォーターポンプが壊れてまたもやエンジン焼き付き・・・
さすがに、これで終わりでもよかったんだが、相方が「直す」 と。
そうは言っても、”ウォーターポンプ”のスペアなんて誰も用意してないぜ。
「買いに行く!」

耐久レース中のピット前では、各チームがレギュレーション違反を犯していないか監視員がいる。
その監視員・・・「別にいいですよ。入賞争いをしているわけでもないし、焼き付きも2回目ですし・・・ 見てない振りしますよ」 と。
空気が読める、気の利いた監視員だ。

「伸二! ウォーターポンプ買ってこい!!」
スタッフの一人がスクーターに乗って買い物に出て行く(漫画のような実話です・・・)
その間にエンジンをバラし、各部のセッティングも見直す。
そして再び組み直されたエンジンでレース復帰。

決勝のリザルトが残っていないので何位だったかは分からないが、そんなのどうでもいいっしょ。
これはこれで十分に楽しめた(^o^)
このレースでよ~く分かったのが、一緒に走ったチームメイトの頑固さ!

普通は諦めるでしょ?

 

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