1994
8耐を走ってから、さらに1年後。
この頃に流行っていたNK(ネイキッド)400ccバイクでの、スプリント&4時間耐久レースが行われていた。
’89、 ’90に4耐に出場したときの相方が、NK4耐に出ようと誘ってくる。
この相方では上位入賞は望めないが、楽しめればそれでいい。
快く引き受ける。
NKバイクとは、速く走るために造られたバイクではなく、ごく一般的な普通のスタイルのバイク。
もちろんカウルなど付いてないし、ハンドルの位置も高い。
とは言っても、昨年の8耐の時と同じで、1年振りの走行&本番1~2ヶ月前の話。
「何秒で走ればいいんや?」
「初めて乗るんなら、32~33秒出たら上出来!」 らしい。
・・・出たよ32秒台・・・ 周りは少しあきれていた・・・
タイムは出たが、トップクラスのタイムではない。
それにサスペンションのセッティングが全くダメで、高速コーナーで振られまくる。
我慢してスロットル開けたらマシンから振り落とされそうになった・・・ こわ~い(・・;)
リヤサスペンションはCB750用のものがセットされているということなので、スプリングのバネレートが低いわけではないだろう。750は400より50kg以上重いからだ。
スプリングのイニシャル(セット荷重)もそんなに締めなくてもいいだろう、と思っていたが改善しなかった。
TSRのボスに相談すると、(TSRでマシンは作ってもらった)
「アクセル開けていくコーナーでの症状だから、やっぱりイニシャル締めてみたら?」
その通りにすると、あらら、ほぼ直っちゃいました。
さすがはレースのプロだ。750用という思い込みから、そこまでは試さなかった・・・
考えてみれば750用とはいえ、走るのはサーキットだもんな。
すぐにそこそこのタイムは出たが、そこから先が縮まらない。
案ずるなかれ、僕が練習走行で自己ベストを出すことなどまずナイ。
1994.7.23~24
‘1994 鈴鹿NK4時間耐久ロードレース
予選
雨だ・・・ ちなみに雨の予選は、
参加台数が多く、予選を何組かに分けて行った場合、各グループの上位が予選通過という形になる。
例えば、決勝グリッド60台なら
予選をA~Eグループの5組に分けて行なった場合、各グループ上位12台が決勝進出というわけだ。
雨だと、全員がイコールコンディションになるとは限らないからだ。
今回のエントリー台数は百数十台
「グループ頭獲ってくる」 と言ってコースインしたのはいいが、エンジンがまったく吹けない。
アクセル開けるとエンストしそうになる。
コース半周ほどをクラッチを切りつつ空吹かしをしながらの走行。
・・・なんとか回るようになった。さあ、行くぞ~!
実は今回、僕は第2ライダー登録。
マシンは相方が用意したのだし、お前第1ライダーにしとけ・・・ と。
当然、今走っている周りのライダーは皆第2ライダー(チームの遅い方のライダー)
そこにもってコンディションは雨! みんな恐る恐る走っている。
う~ん、ほとんど動くシケイン状態・・・
S字のひとつ目~ふたつ目、2つのコーナーを抜ける間に3台抜きなんて離れ業を出したりして・・・
その中の1台は、当時のレース雑誌の編集長だったのを確認。
後でウチのピットに来て一言 「すんごい抜き方して行ったね~」
てへっ♪
予告通りグループトップのタイムを出したが、二番手はなんと僕より10秒も遅かった。
そして最終結果は・・・
予選2位
う~ん、(*_*)
実は雨の降り方が一定ではなく、僕の走行の時が一番雨量が多かった。
ポールポジションとのタイム差は確か1秒ちょっとだったと思う。
ポール獲った奴と同じグループで走ってたら間違いなくポール獲れた!
なんて言っても仕方ない・・・ が、
くやしいです!(・へ・)
TSRのエースライダーよりも順位が上だったことに対してTSRのボスは、
「ウチのお客さんに、ウチより上行ってもらった方がそりゃ嬉しいよ」との言葉を頂いた。
決勝
前から2番目・・・ いちばん前がよかったなー
実は、周りはレース好きなら名前を知らない奴はいないというぐらいの、そうそうたるメンバー。
グリッド上でしばし雑談。
残念ながら!? 決勝は前日とは打って変わって晴天。
雨ならトップ争いをする自身があっただけに、残念!
この相方と耐久レースに出るからには、見せ場は最初の僕の走行だけ。
一旦相方にライダーチェンジすれば、後は順位を下げていくだけなのだ。
最初の僕の走行で5~6位を走り、相方にチェンジ。
後はお祭り気分で楽しめればいい。
ちなみに今回のピットスタッフは、仲のいい友達やその彼女たちだけで構成。
レース経験者ほぼゼロの連中ばかりで楽しんでる。
チーム監督に登録した奴なんか、予選でグループトップを獲ったというのに、
「ところでyoshiboh予選通るの?」 なんて聞いてくるし・・・
決勝は何のトラブルもなく、淡々とツーリング!?
レースを終え、TSRのボスに挨拶に行くともうすっかりデキ上がっていて!?、
「とにかく飲め!」 ・・・たらふくビールをごちそうになる。
年に一回、こうして楽しむのも悪くない。
が、この後レースに出ることはなく、現在に至る・・・
今では、4耐のエントリーも少なくなって予選落ちが無いらしい。
すっかりレースも盛り下がってしまったようだ。
走りたいな~ また・・・
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