ほとんどの学校では卒業式も無事終わったと思われるが、昭和後期生まれの人たちにとっての
「卒業ソング」の定番といえば、海援隊の「贈る言葉」は外せないだろう。
タイトルだけをみれば、卒業生に対して先生から掛けられる言葉なのかと思える。
歌詞を聴くと、卒業して離れ離れになってしまう恋したあの娘に向けての言葉にも聞こえる。
だが実は・・・ 武田鉄矢本人によると、福岡教育大に合格した当時の失恋が題材だったという。
「天神という博多の繁華街で、恋した女性に求めすぎちゃってね。女性からの別れの言葉は『大きい声、出すよ!』でした。ほとんど刑事事件ですよね」
と苦笑いしながら打ち明けた。
夕闇迫る頃、彼女に猛アタック。
柔道部だった鉄矢は寝技に持ち込もうとした。
(「幸福の黄色いハンカチ」の桃井かおりとの絡みは地でいった!?)すると彼女が、「武田くん、ふとぉか声ば出すよ!」
そして、彼女は去って行ったようだ。
「その人が去っていく後ろ姿をじっと見つめた。
何十年か経つと、みじめな思い出が美しい歌詞になっていました。
人生とは、そういう味わい深い物語であります」 ・・・というのが誕生秘話だ。
♪求めないで 優しさなんか 臆病者の 言い訳だから・・・
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