ニコンのDX機、D7000番台の3代目モデル Nikon D7200 が登場した。
画像処理エンジン「EXPEED 4」を採用し、高速連続撮影機能が強化されたのが特徴だ。
定評のある51点AFシステムも進化し、低照度下でも確実にピントを合わせることが可能になった。
「D7100」でネガだった部分を、しっかり対処してきた進化版だ。
新機能も盛りだくさんで、DX機初の微速度撮影機能やマニュアルモード時の感度自動制御など、真剣に作品を撮る人にとって実用的なアップデートになっている。
ビデオを撮る人にとっても、2つの画角モードやサウンドコントロール、外部機器に同時記録できるなど充実の機能になっている。
画像処理エンジンEXPEED4
画像処理エンジン「EXPEED4」の採用と、オートホワイトバランスの精度向上や画づくりの更なる改良により、一段と抜けのよい発色を実現。
ローパスフィルターレスのCMOSセンサー、有効画素数2416万画素の解像力との連携によって、被写体を高精細かつ立体的に描写する。
「EXPEED3」よりもクリアでヌケが良く、発色性も良くなったという画像処理エンジン「EXPEED4」は、
高精細・高解像で、レンズを選ぶほどの実力を誇ったD7100にこそを装備するべきだとの声が多かった中、いよいよ本領発揮といったところか!?
余裕のバッファー容量
画像処理エンジンEXPEED 4の採用と内蔵バッファーメモリーの容量拡大により、連続撮影時の撮影可能コマ数が大幅に増大。
撮像範囲がDX時は約6コマ/秒で、1.3×時は約7コマ/秒で、いずれも100コマまで(JPEG)の高速連続撮影が可能。
14ビットロスレス圧縮RAW時の連続撮影可能コマ数も向上し、DX時18コマ、1.3×時29コマを達成。
ミラー駆動時の衝撃を抑制するミラーバランサーを採用し、動きの速い被写体を高速連続撮影する際にも、常に安定したファインダー像を確保できるようになった。
D7100でイチバン不評であったバッファーメモリーは約3倍の容量アップとなり、これで”鳥”さんや飛行機、モータースポーツなんかも楽勝で撮影できる♪
もはや欠点らしい欠点は無くなったのか!?
飛躍的に向上した51点AFシステム
D750で好評の、「アドバンストマルチCAM3500IIオートフォーカスセンサーモジュール」を採用。
その優れた高感度性能により、中央1点は-3EV環境下でもAFが可能。
さらに、残りの50点も低輝度限界で-2EV~-3EVを達成しており、薄暗いシーンやコントラストの低い被写体でも卓越したAF性能を発揮する。
使用頻度の高い中央部15点にはクロスセンサーを採用。
さらに、51点すべてのフォーカスポイントがf/5.6に対応するだけでなく、中央の1点はf/8に対応し、テレコンバーター装着時も確実なAFが可能だ。
D7100でも十分評価の高かったAF性能は更に磨きをかけ、暗い室内はもちろん、スポーツや野生動物などの動体への追従性はさらにUPし、幅広い被写体をシャープに捉えることができる。
ただし、ライブビュー時におけるコントラストAFの速度は、以前より良くなったとはいえ、他メーカーに比べるとまだまだ開発の余地ありといったところのようだ。
まぁ、ライブビューで”動きモノ”を撮ることもそうないだろうし、あまり気にはならんが・・・
常用感度ISO 100~25600
画像処理エンジンEXPEED 4により、常用での最高感度はD7100より2段高いISO 25600にまで向上。
高感度でも鮮鋭感を残しつつ効果的にノイズを低減するので、光の少ない状況で動きの速い被写体を捉えたい場合でも、最適なシャッタースピードで撮影できる。
また、Hi-BW1(ISO 51200相当)、Hi-BW2(ISO 102400相当)にも設定可能。
(JPEG、モノクロでの撮影)
新しいカメラはどんどん高感度性能が上がっていく。
高画素数の撮像センサーは画素ピッチが小さいので、一つ一つの画素が受ける受光量が少ないために好感度性能は悪くなる・・・ なんてことを言っていたのは遙か昔のこと。
今となっては、画素数は増えていく一方だが、好感度に強い機種はいっぱいある。
コマ数無制限の連続撮影
レリーズモードCH、CLのとき、シャッタースピードを4秒以上の長秒に設定すると、メモリーカードの容量やバッテリー残量の許す限り、どの画質モードでも連続撮影を継続できる。
インターバルタイマー撮影と異なり、次のコマの撮影がすぐ行われるため、比較明合成を行った際、つなぎ目が目立たない滑らかな光跡を表現できる。
星の軌跡を表現した星景写真を撮りやすいってことかな?
ピクチャーコントロール「フラット」を搭載
好評のピクチャーコントロール[フラット]を搭載。
[ニュートラル]よりもトーンカーブが直線に近く、被写体の色や輝度、テクスチャーの情報を最大限に取得可能。
好みの画づくりをするための調整・加工を行っても、
白とび、黒つぶれ、色飽和が起きにくく、明暗、色ともに、階調豊かに仕上げることができるため、人物の頬の赤味を強調したいときや、白い花びらなどのハイライト部のディテールを表現したいときなどに効果的だ。
D800(E)やD750で評判が良かったやつだ。
LAW現像で徹底的に自分のイメージを表現しようとする人には評価が高いようだ。
画像のくっきり感を調整できる[明瞭度]も搭載
新たに加わった[明瞭度]を使えば、シャドー側とハイライト側の階調や明るさを極力保持したまま、画像のソフト感やクリアー感を調整可能。
女性の肌のしわやシミを軽減したい時はマイナス側に、逆に質感を強調したい場合はプラス側にすると効果的らしい。
視野率約100%の光学ファインダー
視野率約100%(DX時)を確保しながら、メインミラーにD4S、D810と同等の多層コートを採用し、ニュートラルな色味を実現。
また、ファインダー内表示(撮像範囲下の情報表示部)には、高輝度、高コントラスト、低消費電力を実現する有機EL表示素子を採用しており、屋外の強い逆光下でも高い視認性を維持。
ファインダーの見え具合もやや明るくなって、キレが良くなっているようだ。
内蔵Wi-Fi®機能(NFC対応)
スマートフォンやタブレット端末など、スマートデバイスと双方向ワイヤレス通信ができるWi-Fi機能を内蔵。
撮影画像をスマートデバイスに簡単に取り込めるので、作品を多くの人と迅速に共有できる。
ニコン一眼レフカメラで初めてNFCにも対応。
カメラのNFCマークにスマートデバイスをタッチすることで、より容易にWi-Fi接続が可能。
Wi-Fi接続したスマートデバイスから、静止画のリモート撮影も可能で、自分撮りやグループ写真など撮影の幅が拡がる・・・ まぁ、あったらあったで便利なのかもしれない。
低消費電力設計
電源回路の効率化、電力消費効率のよいEXPEED 4の採用などにより消費電力を低減。
1回の充電で約1110コマの静止画撮影、または約80分の動画撮影ができる。
コンデジやミラーレス一眼の多くが、満充電での撮影枚数300~400枚程度なのに比べれば、一眼レフの撮影枚数にはかなりの余裕がある。
もちろん、ライブビュー撮影や頻繁に背面液晶を使用していた場合はこの限りではないが・・・
微速度撮影機能
ニコンDXフォーマットモデル初の微速度撮影機能を搭載。
ゆっくりと変化する雲の流れや星の動きなどを、時間を凝縮してドラマチックに再現する「微速度動画」がカメラ内で簡単に生成できる。
露出の平滑化機能を備え、スムージング制御が可能で、夜明けや夕暮れのような明るさが大きく変化するシーンでも、絞り優先オートなどで自動的に露出を合わせながら、チラツキを効果的に抑える。
露出平滑化はインターバルタイマー撮影でも設定可能。
JPEG撮って出しでの使用が多い自分としては、D7100のバッファー容量不足はさほど気にならず、いずれ欲しいと思っていた。
D7200で大きな変更箇所が無ければ、求めやすくなっているD7100の方がお買い得かと思っていたのだが、進化した部分は意外に多く、とっても気になる一台。
画像処理エンジン「EXPEED4」による画質UPや連続撮影可能コマ数向上はもちろんだが、イチバン気に入っているのは、もともと定評のあったAFシステムがさらに性能UPしたのと、常用感度がD7100比で2段UPしたこと。
「動体」への追従性が更にUPしたのはもちろん、薄暗い室内や夜間撮影においてAFの信頼度まで上がったので撮影が楽しくなりそうだ。
自分が使用しているのはD7000なので、これと比べたらもはや別モノと言っていいぐらいの進化だ。
欲しいな・・・
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