健全な競争は、ダイナミックに成長する社会につながる。
野菜や果物など、高い関税による保護から脱した作物の方が品質も生産性も、そして競争力も高くなっている。
生産量で言えば、ネギ、ホウレンソウ、柑橘類など世界ランキング上位のものが数多くある。
逆に、政府が関税や補助金漬けにして「保護」しようとした作物は国際的な競争力がなくなってしまった。小麦などは典型例だが、品質は外国産にも劣り、生産性も上がらない。
当たり前のことである。
「競争に勝たなくてもいい」「努力しなくてもいい」と考えているのだ。
共産主義下のコルホーズ(集団農場)とまったく同じである。
日本は資本主義の国であるにもかかわらず、健全な競争を是としない仕組みが掃いて捨てるほどある。既得権集団と中央官庁、そしてそれにおもねる政治家たちが、自らの利権を手放したくないがゆえに、その仕組みを死守してきた。
この「亡国の仕組み」は、若者たちには何の益ももたらさない。
これまで通り、受身的な思考で問題にあたり、閉塞感世界一の国家として没落していくのか、それともスピードと競争にチャレンジして、この国にかつてないエネルギーをもたらし、やる気のある人間なら誰でもチャンスのある国にするのか。
これらこそが、今問われている問題なのだ。
これから重要なことは、Tpp交渉の中できちんとその条件を闘争することだ。
論点は交渉に参加するかどうかではない。
どう交渉するか、である。
コメントはこちら