今この瞬間の輝きを

デフォルト

デフォルト

将来人口推計の反転は、日本のリーダーにとって最も緊急性を要する、何よりも優先して取り組まねばならない課題である。
ところが、政府は無為無策の上、1000兆円近い借金を抱えながら、さらに国債を増発して(働き手が激減する)次世代にツケを回している。
このまま節操のないバラ撒きを続けたら、一体どうなるか?
選択肢は2つしかない。

1つは「デフォルト」だ。
マックス・ウェーバー言うところの「暴力装置」である国家は、デフォルトに伴うハイパーインフレという形で国民から金を巻き上げる。
実際、ロシアでは1998年、デフォルト後のハイパーインフレで通貨ルーブルの価値が100分の1になった。
その時、最も困窮したのは年金生活者だ。
給料は物価にスライドしてそれなりに上がるが、年金は支給額が変わらないので価値は100分の1になってしまう。
それと同じことが日本でも起きるだろう。

もう一つの選択肢は、「増税」である。
それも、2010年代半ばまでに消費税10%ぐらいまで”といった呑気な話ではなく、そこから毎年1%ずつ上げて25%まで持って行かねばならない。
そうしないと日本は成り立たないのである。

言い換えれば、国の借金を国民が返すにあたって、デフォルトでハイパーインフレを起こしてチャラにするか、増税して国民の税金で返すかの二者択一を迫られるということだ。
国民やマスコミは増税を拒否し続けるだろうが、実は増税は国会で決める民主的な方法であり、デフォルトはマーケットという暴力装置が働いて国民の資産を強制的に紙屑にする方法である。
どちらがよいかー 結論は明白だ。

しかし、消費税25%への増税を打ち出したら政権がもつわけがない。
つまり、今の時代のリーダーは、真実を語ったらリーダーではいられない。
だから増税に踏み切れないのだある。

とはいえ、デフォルトか増税かの選択をしたしても、もはや”超老齢国家”の日本に繁栄の方程式は描けない・・・

 

URL :
TRACKBACK URL :

コメントはこちら

*
DigiPress
DigiPress

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Facebookでコメント

Return Top