今この瞬間の輝きを

極地体験

ジブチ

有名な酷暑地帯といえば、アフリカ大陸の小国ジブチ。
年間平均気温が34.5℃。
1日の最高気温の平均が41℃、1日の最低気温の平均が28℃だという。
特に、乾季にあたる6~9月には最高気温50℃、夜7時過ぎでも38℃だとか・・・

ふぅ~っと息を手にかけてみる。
気温が40℃を超えていると、息が涼しく感じられる。
クーラーのないタクシーに乗るとする。
あなたは窓を開けるかどうかで迷う・・・ なぜなら、窓を開けると熱風が顔面めがけてむぅわーっと入ってくる。かといって慌てて閉めると、ガラス越しに太陽光線が容赦なしに突き刺さってきて、車内はたちまち温室のように・・・(経験者談によると、窓を閉めた方がまだ快適らしい)

 

酷暑の街といえば、イラク第2の都市バスラも有名だ。
1921年に58.8℃という世界記録を出した港町。
中東の重要拠点であるという近代都市にもかかわらず、この街の悩みは頻繁に起こる停電。住民たちはクーラーはおろか、扇風機も動かせないまま50℃を超える夏を過ごすことになるという。

 

ジブチ並みに暑く、バスラ並みに停電という街、ガーナのワという街で実際に暮らした人の話。
電力はあったりなかったり、水道も朝の水汲み頼り。
乾季の気温は日中常時40℃オーバー。

ワでは、汗をかくことがない。皮膚の表面に出た瞬間から蒸発していく。
塩分は皮膚に残るので、首の周りは常にざらざらしている。
とにかく水を飲む、1日に5リットルは飲む。そうしないと”枯れてしまう”のだ。
メシの味は濃く、塩っぽくて油がきつい。
身体からエキスが汗と共にどんどん出て行ってしまうから、補給しなければ! なのだ。

昼間はゴーストタウンのようにシーンと静か。
日の出前から午前中、日が落ちてからが人の活動時間。昼間はぐったり、のんびり、横になって昼寝している。「今日は暑い!」 と言いながら。
無駄に早く動くと体内で熱が発生してしまうので、熱を生まないようにそーっと、ゆっくり動く。

寝るのは家の外。まだ風にあたる可能性があるからだ。
もしくは、自分の寝床に水を撒く ・・・水分が蒸発するときの気化熱で少し温度が下がる。
2時間で乾いてしまうので、一晩3回くらい繰り返す。

ヤギ、羊、野犬、ワの人、自分、みんなで一つの木陰に入る。
場所の取り合いは起こらない。暑さの下では皆平等、友達も見知らぬ者も。
「暑いからここに入れ、ほれ、ちょっと詰めるから」 と木陰を仲良く分かち合う。

ヤギも野犬も!

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