今さら言われなくても、タバコが健康に悪いことなど昔から誰でも知っている。
世界で最初に禁煙運動を始めたのは、ナチスのヒトラーである。
国民の健康増進運動の一環でタバコを禁止したが、それが優生思想に結び付いた。
精神病患者の安楽死に始まり、最後はユダヤ人の大虐殺に行きついた。
日本でも02年に健康増進法が施行され、国民の責務とされたが、国が国民生活に踏み込み習慣を変えさせようとするのは、戦時中の「欲しがりません、勝つまでは」と同じである。
副流煙の問題だというかもしれないが、世界で初めて副流煙の害を唱えたのは元国立がんセンター疫学部長の平山雄氏で、彼の疫学調査には多くの疑問が寄せられ、特に副流煙の害については問題外とされている。
肺がんの主因であるかどうかについても疑問が残る。
現実に、日本人の喫煙者は下がり続けているのにもかかわらず、肺がんの発症率は上昇する一方である。
酒もたばこも散々やりながら80歳でピンピンしている人もいる。
健康至上主義がはびこる一方で、交通事故で毎年5000人が亡くなり、自殺で3万人が亡くなっている。
こういう融通の利かない社会というのは、まさに一神教の世界、原理主義の世界の話である。
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