さて、水冷エンジンの市販自動車には必ず(ほぼ100%)付いている水温計だが。
(最近は、水温計ではなく異常を示すランプという形のモノもあるとか・・・)
これがまったく適当なモノ・・・
純正の水温計は、温度に合わせて敏感に反応するようには出来ていない。
水温が低いうちは、適温目掛けてどんどん上がっていくが、おそらく60°C~70°Cを超えた辺りで「適温」に張り付いたまま動かなくなる。
下手な水温計だと120°Cくらいまでそのまま動かないという。
普通は110°Cを超えたらそろそろ危険ゾーンに入っているし、120°Cなんてのは危機的状況だ。
純正の水温計が動き始めたら、もう終わりだと思ってもいいくらい・・・
そのくらい純正は頼りにならないのだ。
※(何故、水の沸点が100°Cなのに120°Cまで冷却水として機能しているのか・・・
これについては、ラジエーターキャップの頁に書き足しておきます)
常に水温計を睨んでいれば、動き始めた瞬間にそれなりの対処は出来る。
だが、一般のドライバーで水温計を常に監視している人がいるとは思えない・・・
あな恐ろしや・・・
では何故、そんな設計になっているのか?
実際に水温なんてのは、一定の温度を保てるわけがない。
高速道路を一定のスピードで走っている時なら、ほぼ同じ水温を保てるだろう。
だが一般道を走る限り、走行中は冷やされ(使用ギヤと車速によって変わってくるが)、停止中は熱せられる・・・ を繰り返している。
だが、クルマの事、エンジンの事を何も知らない人が頻繁に上下する水温計を見たらどう思うか?
実際は80~100°Cの間なら全然問題はない。
ターボエンジンできちんとオイルクーラーを取り付けてあれば、100°C、場合によっては110°Cに達しても、まだ大丈夫なこともあるらしい。
でも知らなかったらビックリするよね?
そんな「よく知らない」人のために、こんな状態にしてあるわけだ。
純正の水温計は、70~100°Cくらいの(メーカーによって違う)適温内では、常に同じ位置を示すような特性に「わざと」作ってある。
逆に言えば、その水温計がH側に動き出した時にはすでにオーバーヒート寸前だということ。
純正の水温計が正しければ、そもそも水温が上がってない(水温計の針が動いていない)のに電動ファンが回り、水温が下がってファンが止まっても水温計の針はまったく変化なし・・・
なんてのはおかしいでしょ?
という訳で、機械式の水温計(オートゲージ製)と、水温センサーアダプターを注文した。
そしてついでに、インタークーラーホースをシリコンホース(SFS製)に♪
(他に比べて安いのだが、RE雨宮も使用しているという・・・)
その他の配管にも♪
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