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北朝鮮サイバーテロ部隊

サイバー攻撃

少ない費用で大きな破壊効果が期待できるサイバーテロは、困窮を極める北朝鮮にとって強力な戦闘手段となりつつある。

今年3月、韓国ソウル市とその周辺にある政府機関など数十のウェブサイトが「DDoS攻撃」と呼ばれるサイバーテロに見舞われた。
被害を受けたのは、大統領府、国家情報院、韓国軍合同参謀本部、在韓米軍、外交通商省、国民銀行など。ウェブサイトがアクセス不能に陥り、銀行決済もストップするなど大混乱。
09年にも政府機関や金融機関、マスコミなどが相次いで接続障害を起こす大規模なサイバーテロを受けた。その際、韓国政府は攻撃に使用されたIPアドレスを徹底的に追跡し、北朝鮮逓信省が中国国内で使用していたIPだったことを突き止めた。
今年3月の攻撃では、その時と同じアドレスも使われていた。

また、09年には韓国陸軍第3軍司令部のネットワークに不正にアクセス。
そこから国立環境化学物質安全管理センターに接続できる暗号を盗み、今度は同院のシステムに侵入。化学物質生産企業や関係機関の住所などのデータを搾取した。
今年4月にも、韓国の農協のコンピュータが不正侵入される。
捜査の結果、北朝鮮の10個のIPがハッキングに使用されたことが判明している。

北朝鮮のハッキングは、米国防総省の機密文書の暗号を解読する目的で始まった。
軍指揮自動化大学(5年制、厳・金一軍事大学)が、86年に100人のコンピュータ専門要員を教育し始めたのが最初である。

そして国家ぐるみのハッカーの英才教育。
まず、全国から優秀な成績を収めた小学生をスカウト。平壌の金星第一・第二高等中学校(6年制)に入学させる。
1学年は100~150人程度。ここで徹底した英才教育を行う。すでにこの段階で、かなり複雑なプログラミングやソフト開発ができるような訓練を受ける。
特に優秀な生徒は豪華な食事を与えられたり、地方にいる両親を呼び寄せられるように平壌に住居が用意されるなどの特典が与えられる。

そして優秀な成績を収めた生徒だけが”北朝鮮のマサチューセッツ工科大”と言われる金策工業総合大学や、金日成総合大学、金一軍事大学といったところへ進学する。
ここでさらに高度なコンピュータ教育を受ける。

卒業後、彼らは軍のサイバー専門部隊に配属されるか、さらに中国などに留学してレベルアップを図る。こうして若くて優秀なハッキングの専門家を、国を挙げて大量に育成しているのである。

日本でもやればいいのに・・・

 

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